薬局は何を基準にジェネリックを選んでいるのか？に対する応酬話法②

神保町で働く薬剤師のコラム

僕「そもそもジェネリックがどうやって厚労省のお墨付きをもらうか知ってますか？」

患者さん「・・・いや、知らないね」

僕「先発品とジェネリックの両方を飲んでもらって、身体の中の薬の動きを見るんです」

僕「動き方が先発品とジェネリックとで『同じ』だと認められたものが厚労省から承認をもらって発売されています」

患者さん「それで？」

僕「そのときの試験データというのは公表されています（添付文書をとりだしてきて生物学的同等性のグラフを見せる）」

僕「この点が先発品、この点がジェネリックの動きを見たものです。縦に伸びてる線はバラツキです」

患者さん「は？」

僕「この試験って10人とか20人とかに飲んでもらうんで、どうしても個人差がでるんです」

僕「その個人差をこの線の長さで見せています。この薬は先発品でもこんなに個人差がありますね」

患者さん「そうなんだ」

僕「じゃあジェネリックはどうかっていうとバラツキはともかく点のところ・・・」

僕「これはジェネリックを飲んだ人の平均値なんですが、ジェネリックの平均と・・・」

僕「先発品の平均はかなり近い位置にありますよね。」

患者さん「・・・。」

僕「先発品のバラツキに対して、ジェネリックと先発品の（平均値の）差は小さいですよね？」

僕「ぼくはジェネリックのデータを集めて、この差ができる限り小さいもの、」

僕「バラツキに対して差がどれくらい小さいかを調べた上で患者さんにおすすめしています」

僕「まあ大きい小さいは個人の主観なんで、これを大きいとみるか小さいとみるかは・・・」

僕「最終的には患者さんのご判断です。ちなみに統計的には同じという結論です（ドヤァァ）」

患者さん「・・・なるほど。」

次回につづく…