神保町で働く薬剤師のコラム

第3回
フロモックスジェネリックの在庫対策はこうだ!③

じゃあ結局、何を懸念しているかというと供給は大丈夫かということです。

品目ごとではなくセフカペンピボキシル全体として、です。

細粒ではあるもののセフカペンピボキシルは前科がありますからね(http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/120526.html)。

供給が実質2品目しかないってことは、片方の供給が止まったときにどうなるか。

当然、もう一方の品目に発注が集中することになり、その結果、品薄になって患者さんに迷惑がかかるって事態が想定されるケースです。

供給ルートが3つとかであれば、1品目止まったとしても需要は分散するんでしょうけどね。

まあそんなことを言ってもしょうがない以上、じゃあどうすればいいか。と言っても、だいたいみんな同じ結論に行き着くとは思いますが、セフカペンピボキシルはサワイともう1品目在庫しておくってところでしょうか。

どちらを回転させるかは薬局の考え方や状況によって選択すればいいでしょうね。

今回、データからクスリのことを深く掘り下げていったわけではないですが、生物学的同等性試験のデータは非常時の在庫対策にも有効ですよという視点でした。

ちなみに・・・これはもしかしたら有名なのかもしれませんが、セフカペンピボキシルの細粒も9品目中、サワイ以外の8品目が同じものですので注意が必要ですね。

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